戦後初の大都市における直下型地震であった阪神淡路大震災。27年前の午前5時46分にそれは起きました。
それまで神戸に大きな地震は起きないという安全神話的なものがあったというお話を元兵庫県知事の貝原氏が執筆した著書に記していたという記事を目にしました。
また、先日の報道番組の中で震災の恐ろしさや教訓を語り継いでいく語り部の後継者問題についても目にしました。
「戦後最大」や「戦後初」と形容される、まさしく想定外の災害が多発している近年の日本においては、確証の無い安全という思い込みこそが被害を大きくする一因ではないかと思います。
また、時間の経過とともに風化していく記憶をいかに繋いでいくのかも大きな課題です。戦争しかり、大規模災害しかり、語り部となる方々が繋いでいこうと思っていらっしゃる事は恐怖や悲惨さだけではなく、そこからいかに学び取り、今後の社会に生かしていくのかということが大きいのではないかと私は思っています。
私が生まれたのが戦後30年の時です。私が子どもの頃、戦争が遠い昔のことと感じていたように、これから生まれてくる子どもたちも阪神淡路大震災の発災は遥か昔のことと思うことでしょう。
日々の準備を怠らないためにも、安全神話にとらわれない記憶の紡ぎが必要です。
2022年01月17日
阪神淡路大震災から27年
posted by なんざい at 09:40| 活動報告